IT戦略本部・新情報通信技術戦略骨子(案)について


先月下旬にIT戦略本部から新たな情報通信技術戦略の骨子(案)が発表されたが、それについて自分の意見を綴っておこう。忘れぬように。

IT技術の研究開発促進

「分散処理技術」「高速通信技術」この二分野の研究開発に重点をおいて欲しい。
産官学の協力体制の構築や民間の競争を促し、直接投資、助成金、減税などで研究開発が加速する環境整備をして欲しい。

ITサービスの開発・提供/利用促進

IT化が遅れており、大幅な効率化/生産性向上が見込める行政、教育、地域社会などの分野で、クラウドコンピューティング技術を活用したサービス開発・提供とその利用が加速する環境を整備して欲しい。

ITサービスを開発・提供する側、ITサービスを利用する側(特に中小企業)の双方に向けて、減税や各種優遇措置などの施策が考えられる。また、利用側の中小企業には、特定のITサービスを利用することでシステム監査やSOX監査などが簡略化される優遇措置が適用されるなどの施策も考えられる。

地域にITサービス利用導入をサポートするようなソーシャルビジネスの担い手を育成し、中小企業のITサービス利用導入を促進する施策なども考えられる。

また、環境、電力(スマートグリッド)、自動車(EV)/交通(ITS)などの成長分野へのIT技術の適用/導入についても、減税や何らかの優遇措置によって当該産業の成長加速を促して欲しい。


IT教育の体系確立と実行計画整備

IT教育が体系化されておらず、教育環境も整備されていない。ITによる効率化/生産性向上、成長/イノベーションを推し進めるにはIT教育が不可欠であると考える。そのためにIT教育の体系化とその実行計画の整備が急務であると考える。